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TikTok運用

不動産会社の​TikTok​運用代行反響に​つなぐ使い方と​費用の​決まり方【2026年】

公開:2026年10月8日|岡本雄太
不動産会社のTikTok運用代行|反響につなぐ使い方と費用の決まり方【2026年】

ポータルサイトの掲載費に見合う反響が来ない。地元の同業者がルームツアー動画を出し始めた。若手に任せたTikTokは、繁忙期に止まってしまった。こうした理由で、TikTokの運用を外部に任せられないか調べている不動産会社の方は多いと思います。

この記事では、次のことを順に説明します。不動産でよく使われる動画の型、運用代行の費用が何で変わるか(料金の実例つき)、社内と外部の分担表、TikTok経由の問い合わせを数える計測シート、成約した物件の動画を残さない運用ルールです。読み終えたら「依頼前に社内で決める3行」とチェック表を埋めて、そのまま代行会社への相談に進めます。

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この記事の著者・監修者
岡本雄太(株式会社Zero-One 役員)
YouTube運用代行・TikTok運用代行を行う株式会社Zero-One(大阪市)で、SNS・動画で集客や採用を進めたい中小企業に向けて情報を発信しています。料金・仕様は記事公開時点の情報です。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。
運営者の経歴・実績
  • 累計1億再生以上
  • 2026年動画1本で1000万再生
  • 投稿開始3ヶ月で5000フォロワー
  • 投稿開始6ヶ月で1.2万フォロワー
  • ショート動画黎明期の2022年から運用事業開始
  • ベンチャー,中小企業のショート動画活用支援
  • 累計5000本以上制作
  • 2019年から動画編集に携わる
  • 企画,構成,撮影,編集,アップロードまで手掛ける。プロデュースも可能
  • 某有名芸能人の動画制作
目次
  1. 不動産のTikTok運用代行は「シリーズ×反響の計測」が基本 費用は任せる範囲で決まる
  2. 不動産会社のTikTok活用の基礎知識 動画の型と問い合わせまでの流れ
    1. フォロワーが少なくても見てもらえる仕組み
    2. 不動産でよく使われる動画の型
    3. プロフィールから問い合わせまでの流れ
    4. Instagramや採用での使い方との関係
  3. 運用代行の費用と任せる範囲 社内と外部の分担表
    1. 金額を動かす4つの要素
    2. 社内に残す仕事・外部に任せる仕事
    3. 社内でやった場合の時間を時給に換算して比べる
    4. 依頼前に社内で決める3行
    5. 作業範囲チェック表(コピーして使えます)
    6. 最初に「見せ方」を決めておく
  4. 反響を「数えられる状態」にしてから始める 受付トークと計測シート
    1. 問い合わせの経路を聞かないと、TikTokの成果は見えない
    2. 受付で聞く1問(そのまま使えるトーク)
    3. 月次の計測シート
    4. 判断は半年で、見る指標は問い合わせ
  5. 成約で入れ替わる物件はシリーズで見せる 成約時の非公開ルール
    1. SNS上の物件広告も表示規約の対象
    2. 成約した物件の動画はおとり広告にあたる
    3. 物件1件の動画に頼らないシリーズ設計
    4. 成約から非公開までの流れ(運用ルールの雛形)
  6. よくある失敗と対策 不動産のTikTok運用でつまずく5つの場面
    1. 再生数だけで判断して打ち切る
    2. 繁忙期に投稿が止まる
    3. TikTokの一般ライブラリの音源を使ってしまう
    4. 社員の個人アカウントで物件を紹介する
    5. アカウントを代行会社の名義で作ってしまう
  7. 自社だけで続けるのが難しいときは 相談先の選び方
  8. 不動産TikTok運用代行に関するよくある質問
  9. まとめ|シリーズ設計と反響の数え方を決めてから任せる

不動産の​TikTok​運用代行は​「シリーズ×反響の​計測」​が​基本費用は​任せる範囲で​決まる

不動産会社がTikTokの運用を外部に任せるときの結論を、先にまとめます。

  • 物件1件ごとの動画ではなく、エリア・暮らし・担当者のシリーズで作る
  • プロフィールのリンクから自社の物件ページへつなぐ
  • 成果は再生数ではなく、問い合わせ・来店の数で見る
  • 代行費は「本数」と「撮影まで任せるか」で変わる

不動産会社のTikTokは、物件1件ごとの動画よりも「エリア・暮らし・担当者」のシリーズで知ってもらい、プロフィールから問い合わせへつなぐのが基本です。物件は成約すると入れ替わります。そのため1件ごとの動画は使える期間が短く、成約後に残っていると表示規約の問題にもなります。

運用代行の費用は、任せる範囲で大きく変わります。公式ページ・出品ページで確認できた実例を並べると、次のとおりです(2026年10月時点)。

任せる範囲 料金の実例(2026年10月時点) 社内の負担
編集のみ 1本10,000円(ランサーズ個人出品) ×企画・撮影は自社
企画+編集 1本20,000円(同上) △撮影は自社
企画+撮影+編集 1本30,000円(同上・スマホ撮影) ○素材提供と確認
設計〜撮影・
編集・投稿
月5本75,000円〜(freedoor株式会社) ◎物件情報と確認

※ 当メディアの整理による目安です(◎良い ○ふつう △注意 ×負担が大きい)。ランサーズは個人への1本単位の依頼、freedoorは代行会社の月額プランで、条件が違います。

ランサーズの3つの料金は、個人の出品「【不動産会社さん必見✨】TikTok用ルームツアー動画を制作します」のものです。いずれも60秒以内の動画1本あたりの金額で、必要なときに1本ずつ頼む形です。一方、freedoor株式会社の「物件の内見動画専門TikTok運用代行」は、毎月の本数を決めて頼む月額プランです。月10本150,000円〜と月15本200,000円〜のプランもあります。初月だけアカウント設定費10,000円が別にかかり、撮影は月1〜2回です。

このように、依頼先の種類によって「誰が、どの単位で、どこまで」やるかが違います。表の金額は横並びの値段比べではなく、作業範囲で金額が動く様子を見るための材料として使ってください。

「月○万円が相場」といった業界全体の数字は、業界団体などの一次資料が見つからなかったため、この記事では言い切りません。代わりに、どの作業で金額が変わるのかを後半で分けて説明します。価格帯ごとの考え方は、TikTok運用代行の費用相場でも整理しています。

不動産会社の​TikTok​活用の​基礎知識動画の​型と​問い合わせまで​の​流れ

フォロワーが​少なくても​見ても​らえる仕組み

TikTokには「おすすめフィード」という画面があります。フォロワー以外の人にも動画が表示される画面です。そのため、始めたばかりのアカウントでも、地元で部屋を探している人の目に触れる可能性があります。

ただし、表示されるかどうかは動画ごとに変わります。1本伸びなかっただけでは、失敗とは言えません。本数を重ねながら、どの型が問い合わせにつながるかを見ていく媒体です。

不動産で​よく使われる動画の​型

不動産のTikTokでよく使われる型を、2つの軸だけで整理しました。「顔を出す必要があるか」と「成約した後も使えるか」です。どの型が反響を生むかは会社やエリアで変わるため、この表は効果の順位ではありません。

動画の型 顔出し 成約後も使えるか
ルームツアー
(物件1件)
◎不要 △成約で古くなる
間取りタイプ別
の住み方
◎不要 ○型として残る
エリア紹介
(駅・街・買い物)
◎不要 ◎長く使える
お部屋探しQ&A
(初期費用・内見)
△出演が多い ◎長く使える
担当者・店舗紹介 ×出演が前提 ○異動で更新

※ 当メディアの整理による目安です(◎良い ○ふつう △注意 ×負担が大きい)

社員が顔を出すのを嫌がる場合でも、物件の中・街の風景・手元だけで作れる型はたくさんあります。出演するかどうかは、後で紹介するチェック表に「社内で決める項目」として入れています。

当メディアの考えでは、成約後も使い続けられる型(エリア・間取り・Q&A)を中心に据え、ルームツアーはその入口として使うと、動画が資産として残ります。

プロフィールから​問い合わせまで​の​流れ

TikTok For Business ヘルプ「ビジネスアカウントのビジネスページの設定方法」(2026年10月時点)によると、ビジネスページには企業情報・ウェブサイト・メールアドレス・電話番号・住所などを追加できます。条件は次の3つです。

  • 認証済みのビジネスアカウントである
  • TikTok Shopを有効にしていない
  • 登録者が18歳以上である

動画を見た人は、プロフィールに移ってから自社サイトや電話へ進みます。個別の物件情報はリンク先の自社サイトで管理しておくと、成約したときの更新が1か所で済みます。

Instagram​や​採用で​の​使い方と​の​関係

物件広告のルールは、InstagramでもTikTokでも変わりません。首都圏不動産公正取引協議会は、2026年3月19日に発表した調査で「ポータルサイトもSNSもインターネットを介して行われる不動産広告であり、ルールは同じ」としています(詳しくは後述)。使うSNSを増やすほど、成約物件を管理する手間も増えます。この点は先に押さえておきましょう。

店舗の雰囲気や働く社員を見せる動画は、採用にも使えます。ただし、集客と採用では見る人も問い合わせ先も違います。この記事では集客(反響)を主題にしています。採用を目的にする場合は、別の計画として考えることをおすすめします。

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運用代行の​費用と​任せる範囲社内と​外部の​分担表

金額を​動かす4つの​要素

運用代行の金額は、主に次の4つで決まります。

  • 月の本数
  • 撮影の有無と回数
  • 企画・分析・広告まで含むか
  • 初期費用(アカウント設計など)

freedoorの料金で1本あたりの金額を出すと、月5本は75,000円÷5本=15,000円、月15本は200,000円÷15本=約13,300円です。本数が多いほど1本あたりは安くなります。一方、ランサーズの出品は編集のみが10,000円、撮影まで含むと30,000円です。撮影を含むかどうかで、1本の金額が3倍になっています。

当メディアは、見積もりを比べるときは月額の総額ではなく、動画1本あたりの単価と含まれる作業をそろえて比べるべきだと考えています。会社ごとに本数も作業範囲も違うからです。

社内に​残す仕事・​外部に​任せる仕事

区分 担当 業務
社内に残す 自社 物件情報、地元の情報、よく受ける質問、出演の判断、表示事項の最終確認、成約の連絡
外部に任せる 代行 企画、台本、編集、投稿、分析レポート
どちらでもよい 自社か代行 撮影、コメント対応

専任を置けない中小企業は、ネタ出しと出演を社内に残し、企画・編集・分析を外部に任せる「一部外注」から始めるほうがよい。これが当メディアの立場です。新着物件、地元の情報、お客様からよく受ける質問は、社内にしかない情報だからです。

物件情報・出演の判断・表示の最終確認・成約の連絡を「社内の仕事」として先に決めておくと、代行に頼む範囲と費用を絞り込めます。

社内で​や​った場合の​時間を​時給に​換算して比べる

「月額が高い」と感じたら、社内でやった場合の時間を金額に直して並べてみます。社内での作業は請求書が来ないだけで、無料ではありません。

【計算例(数字は仮の前提)】
月の本数:8本
1本あたりの時間(企画・撮影・編集・投稿):5時間
担当者の時給:2,500円
→ 8本 × 5時間 × 2,500円 = 月10万円(月40時間)

営業部長が兼務でこの40時間を出すと、その分だけ営業や管理の仕事が後回しになります。外注費とこの金額、それに「繁忙期にも止まらないか」を並べて示すと、社長に説明する材料がそろいます。比べ方はTikTok運用は内製と外注どちらが得?で詳しく説明しています。

依頼前に​社内で​決める3行

代行会社に問い合わせる前に、次の3行を用意しておきます。前提がそろっていないと、各社の答えを比べられないからです。

目的:〇〇エリアの単身向け賃貸について、TikTok経由の問い合わせを増やしたい
予算の幅:月〇万円〜〇万円(半年の検証期間で判断する)
社内で出せる時間:物件情報の共有と確認に週〇時間、撮影の立ち会いは月〇回まで

作業範囲チェック表(コピーして使えます)

見積もりの段階で、次の項目が含まれるか、誰が担当するかを確認します。

□ 企画(シリーズの設計・月ごとのテーマ)
□ 台本
□ 撮影(回数:月〇回/出張費の扱い)
□ 編集(テロップ・サムネイル)
□ 投稿(説明文・ハッシュタグ・投稿日時)
□ コメント対応(自社/代行)
□ 分析レポート(頻度・見る指標)
□ プロフィール文・リンク先の設定
□ 成約した物件の動画の非公開対応(誰が・いつまでに)
□ 使う音源(Commercial Music Libraryに限るか)
□ 出演の可否(顔出し/声だけ/手元だけ)
□ 表示事項・「PR」表示の最終確認者(自社)
□ アカウントの登録メールアドレス・電話番号(自社で持つ)
□ 素材の権利と解約後の扱い(書面で確認)

アカウントの登録メールアドレスと電話番号は自社で持ち、代行会社には作業に必要な範囲だけを渡すべきです。素材の権利と解約後の扱いも、見積もりの段階で書面にしてもらいましょう。解約のときに動画やアカウントを失うのが、いちばん大きな損になるからです。準備の全体像はTikTok運用代行に依頼する前のチェックリストにまとめています。

最初に​「見せ方」​を​決めておく

ルームツアー動画は、部屋の中を歩いて映し、テロップを入れる形がほとんどです。そのため、どのアカウントも同じように見えがちです。

著者はYouTube動画の編集について、「動画編集のクオリティを大きく左右するのは『チャンネルのデザイン』つまりトンマナです。このデザインをしっかり作らずに、よくあるテンプレートテロップのみを使用するとどこにでもある編集になります。」と述べています。YouTubeについての意見ですが、ショート動画でも同じ考え方があてはまります。依頼先には、アカウント独自のテロップや色、冒頭の決まった見せ方を最初に作ってくれるかを確認しておきましょう。

自社の負担が「物件情報の共有・出演の判断・確認」に収まると分かったら、次は候補の代行会社に資料を請求します。そして、この分担で頼んだ場合の範囲と料金を確かめましょう。

反響を​「数えられる状態」​に​してから​始める受付トークと​計測シート

問い合わせの​経路を​聞かないと、​TikTok​の​成果は​見えない

TikTokで会社を知った人でも、実際の問い合わせはポータル・電話・来店から来ることがあります。経路を聞いていなければ、その反響は「ポータル経由」や「来店」として数えられます。結果として、TikTokは成果ゼロに見えてしまいます。

TikTokの運用を始める前に、問い合わせの受付で「何を見て連絡したか」を毎回聞き、TikTok経由の反響を数えられる状態にしておくべきです。これは当メディアの考えです。数えられなければ、社長に費用の妥当性を説明することも、代行の効果を判断することもできないからです。

受付で​聞く1問(その​まま使えるトーク)

【受付トーク】
「差し支えなければ、弊社を知ったきっかけを教えてください。
(ポータル/TikTok/Instagram/Google検索/ご紹介/看板・通りがかり/その他)」

電話・来店・メールフォームのすべてで、同じ選択肢を使います。フォームには、選択肢を選ぶ欄として入れておくと、集計の手間が減ります。「ポータルで見つけたが、決め手はTikTokだった」という答えも出てきます。その場合は「メモ」欄に残しておきます。

月次の​計測シート

毎月、次の項目を1行ずつ記録します。表計算ソフトの列名として、そのまま使えます。

項目 取り方 見る理由
投稿本数 代行のレポート 量の確認
プロフィール表示数 TikTokの分析画面 興味を持った人の数
リンククリック数 分析画面・自社サイト 物件ページへ進んだ数
問い合わせ総数 受付の記録 全体の反響
うち「TikTokを見た」 受付トークの回答 TikTok経由の反響
来店・内見数 受付の記録 来店・内見まで進んだか
成約数 営業の記録 最終成果
メモ 担当者 繁忙期・話題の動画

TikTokの指標の正式な名前は、分析画面の表示に合わせてください。大事なのは、上から順に数が減っていく流れを毎月同じ形で記録することです。

判断は​半年で、​見る指標は​問い合わせ

当メディアは、SNS運用を外注するときは最初から長い契約を結ばず、検証期間を決めるべきだと考えています。見る指標(KPI)は再生数ではなく、プロフィールへのアクセスと問い合わせの数に置きます。体制の良し悪しは数本では判断できません。少なくとも半年続けて、来店や内見など目的に近い指標で判断します。

10月に始めると、半年の中に1〜3月の繁忙期が入ります。TikTokが繁忙期の問い合わせに効いたかどうかを確かめられる時期に検証期間を置くと、続けるかやめるかを数字で決められます。

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成約で​入れ替わる物件は​シリーズで​見せる成約時の​非公開ルール

SNS​上の​物件広告も​表示規約の​対象

首都圏不動産公正取引協議会は2026年3月19日に「SNSを利用した不動産広告の実態調査」を発表しました(数字は不動産業界紙R.E.portの同日の記事で確認)。調査の対象はInstagram上の物件広告です。主な結果は次のとおりです。

  • 対象の436件のうち、必要な表示事項をすべて表示していた物件は0件
  • 「取引態様」の表示が無いもの:377件(86.5%)
  • 賃料の表示が無いもの:賃貸283件中160件(56.5%)
  • 価格の表示が無いもの:売買153件中68件(44.4%)

協議会は「ポータルサイトもSNSもインターネットを介して行われる不動産広告であり、ルールは同じ」としています。TikTokを名指しした記述は確認できませんでした。それでも、SNS上の物件広告はポータルと同じ目で見られる前提で運用するのが安全です。

成約した物件の​動画は​おと​り広告に​あたる

全日本不動産協会の解説(「月刊不動産」2016年12月号)によると、「不動産の表示に関する公正競争規約」第21条は、次の3つの広告を禁止しています。

  1. 物件が存在しないため、取引できない物件
  2. 物件は存在するが、取引の対象にならない物件
  3. 物件は存在するが、取引する意思がない物件

同じ解説では、契約が成立したら広告から削除しなければならないとしています。削除されていない成約物件はおとり広告にあたり、宅建業法第32条にも違反します。また、成約状況の管理・確認が不適切なことも、重大なルール違反にあたるとされています。

動画は一度投稿すると、そのまま残りがちです。物件1件を紹介した動画は、成約した日から「残してはいけない広告」に変わる可能性があります。

物件1件の​動画に​頼らないシリーズ設計

入れ替わりの早い情報は1件ずつ動画にしない。これは、当メディアが求人動画について示してきた考え方です。職種や働き方ごとのシリーズで作り、個別の情報はリンク先に任せれば、古い情報の動画が残るのを防げます。不動産に置き換えると、次のようになります。

  • エリア別:「〇〇駅徒歩10分圏の暮らし」
  • 間取りタイプ別:「1LDKの家具の置き方」
  • 暮らし方別:「ペットと住む部屋の探し方」
  • 個別の物件:プロフィールのリンク先(自社サイト)で管理する

ルームツアーを撮る場合も、「この街の1Kはこんな部屋」のように、シリーズの一部として作ります。こうすると、物件が成約しても動画の主題が古くなりにくくなります。

成約から​非公開まで​の​流れ(運用ルールの​雛形)

手順 担当 期限の例
① 成約を代行会社に連絡 自社(営業) 成約当日
② その物件だけの動画を非公開にする 代行 or 自社 連絡の翌営業日
③ 自社サイトの物件ページを更新 自社 成約当日
④ 公開中の動画に成約物件がないか点検 代行 月1回(レポート時)

期限は例です。自社の成約連絡の流れに合わせて決め、作業範囲として契約書や見積書に書いてもらいましょう。

よくある失敗と​対策不動産の​TikTok​運用で​つまずく5つの​場面

よくある失敗 対策
再生数だけで判断して打ち切る 問い合わせ・来店で半年見る
繁忙期に投稿が止まる 閑散期に撮りためる
一般の音源を使ってしまう 商用ライブラリに限る
社員の個人アカウントで宣伝 「PR」表示を本文にも
アカウントが代行会社の名義 登録情報は自社で持つ

再生数だけで​判断して打ち切る

再生数が多くても問い合わせが無いことも、その逆もあります。前章の計測シートで、プロフィール表示数から成約までを並べて判断します。

繁忙期に​投稿が​止まる

1〜3月は営業が最優先になり、撮影の立ち会いや確認が止まりがちです。当メディアの考えでは、エリア紹介やQ&Aのように季節に左右されにくい動画を、10〜12月に撮りためておくのが現実的です。確認の担当者を2人決めておくと、どちらかが不在でも止まりにくくなります。

TikTok​の​一般ライブラリの​音源を​使って​しまう

TikTok For Business ヘルプ「Commercial Music Library」(2025年7月更新)によると、Commercial Music Libraryには商用利用の許諾が済んだ約100万曲があり、ビジネスユーザーは無料で使えます。オーガニック投稿(広告ではない通常の投稿)、動画広告、ブランデッドコンテンツに使えます。一方、一般ライブラリの音源は商用利用できません。ほかのユーザーの音源を使う場合は、法務チームに相談するよう推奨されています。どの音源を使うかは、代行に任せる場合でもチェック表で決めておきます。

社員の​個人アカウントで​物件を​紹介する

消費者庁「ステルスマーケティングに関する景品表示法の規制」によると、広告であるのに広告であることを隠す表示は、2023年10月1日から規制の対象です。規制されるのは広告主(事業者)です。

消費者庁のQ&Aでは、販売促進を職務とする従業員(役員・管理職・担当チームの社員など)が認知を広げる目的で投稿したものは、「事業者の表示」と判断されるとしています。適切なのは「広告」「宣伝」「PR」などの表示です。一方、次の書き方は不十分な例として挙げられています。

  • 「〇〇社の社員です」と所属だけを書く
  • 本文ではなく、リプライ欄(返信欄)に書く
  • 動画の冒頭だけに表示する

当メディアは、宣伝を含む投稿の表示は代行会社任せにせず、責任を負う発注側が投稿前に最終判断するほうがよいと考えています。

アカウントを​代行会社の​名義で​作って​しまう

代行会社がアカウントを作ると、解約するときに動画ごと取り戻せないことがあります。開設の段階から、登録メールアドレスと電話番号は自社のものを使いましょう。ほかの失敗例はTikTok運用代行の失敗パターンと対策で詳しく扱っています。

失敗の多くは動画の出来ではなく、「数え方・止まらない体制・表示の確認」を決めないまま始めることで起きます。

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自社だけで​続けるの​が​難しいと​きは相談先の​選び方

成約した物件の動画の整理、受付での経路確認、毎月の計測までを兼務で回し続けるのは負担が大きくなります。営業が優先される繁忙期には、なおさらです。社内には物件情報と出演の判断だけを残し、ほかは外部に任せる形を検討する価値があります。

その相談先の一つが、当メディアを運営する株式会社Zero-Oneです。TikTok運用代行では「企画・台本・撮影・投稿・分析」を一貫して担当し、企画から投稿まで丸投げすることもできます。料金は、公式サイトのサービスページに「TikTok運用代行 1本3万円〜」と掲載しています(2026年10月時点)。会社としての実績は、公式サイト掲載の「中小企業の支援実績 累計100社以上」です。また、この記事の著者は、個人の経歴として、ショート動画黎明期の2022年から運用事業を始め、ベンチャー・中小企業のショート動画活用を支援してきました。

なお、Zero-Oneは不動産に特化した会社ではありません。そのため、不動産特化の代行会社と同じ条件(本数・撮影回数・成約時の対応)で比べる1社として使っていただくのがおすすめです。

まずは分担表とチェック表を埋めたうえで、同じ条件で複数社に聞くのが、比べやすい進め方です。具体的な範囲と料金を資料で確かめたい方は、資料請求をご利用ください。埋めた3行やチェック表をもとに相談したい方は、無料相談からお申し込みいただければ、その範囲で具体的にお答えします。

不動産TikTok運用代行に関するよくある質問

不動産のTikTokで、社員の顔出しは必要ですか?
必須ではありません。ルームツアー、間取りタイプ別の住み方、エリア紹介は、物件の中や街の風景、手元だけで作れます。担当者紹介のように出演が前提の型もあるため、顔出し・声だけ・手元だけのどれにするかを、依頼前に社内で決めておくと代行会社と話が進めやすくなります。
TikTokの動画に、物件の表示事項はどこまで入れる必要がありますか?
首都圏不動産公正取引協議会は、ポータルもSNSも不動産広告としてルールは同じとしています(2026年3月19日発表)。SNS上での表示事項の具体的な扱いは、所属する地域の公正取引協議会の案内で確認してください。最終確認は代行任せにせず、自社で行うことをおすすめします。
TikTokの運用代行は、どれくらいの期間で効果を判断すべきですか?
当メディアは、最初から長く契約せず、少なくとも半年の検証期間を決めて判断することをおすすめしています。見るのは再生数ではなく、プロフィール表示数・リンククリック数・「TikTokを見た」という問い合わせと来店の数です。効果が出る時期は会社ごとに違うため、言い切りはできません。
TikTok広告も一緒に出したほうがよいですか?
当メディアの考えでは、まず通常の投稿で反響を数えられる状態を作り、どの型が問い合わせにつながるか分かってから広告を検討する順番が安全です。広告費は運用代行費とは別にかかるため、見積もりでは代行費と広告費を分けて書いてもらいましょう。
運用代行に頼むと、アカウントは誰のものになりますか?
契約の内容によって変わるため、見積もりの段階で書面にしてもらうことをおすすめします。開設時から登録メールアドレスと電話番号は自社のものを使い、代行会社には作業に必要な範囲だけを渡しましょう。素材の権利と解約後の扱いも、一緒に確認しておくと安心です。

まとめ|シリーズ設計と反響の数え方を決めてから任せる

不動産会社のTikTokは、物件1件ごとの動画よりも、エリア・間取り・暮らし方のシリーズで知ってもらい、プロフィールから自社の物件ページへつなぐのが基本です。代行費は本数と撮影の有無で変わります。社内には物件情報・出演の判断・表示の確認・成約の連絡を残すと、頼む範囲を絞れます。

次の一歩として、まず受付で「何を見て連絡したか」を聞き始めてください。そのうえで「依頼前に社内で決める3行」と作業範囲チェック表を埋めます。その2つを持って複数の代行会社に資料請求や相談をし、1本あたりの単価と作業範囲をそろえて比べましょう。

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