タクシー会社のTikTok採用代行ドライバーの応募を増やす動画と依頼費用の決まり方
ハローワークや求人媒体に出し続けても、応募は年配の経験者ばかり。三和交通の記事を読んだ社長から「うちもTikTokで若いのを採れないか」と言われたものの、撮影も編集も自分ではできない。そこで「代行」を付けて調べ始めた総務・採用担当の方に向けた記事です。
この記事では、踊らずにドライバーの応募につなげる動画の中身を紹介します。未経験の若手向けと経験者向けの分け方、乗客を映さない撮影のルール、乗務シフトに合わせた撮影日の決め方、月収の伝え方も扱います。代行費は1本単価と撮影の条件で比べる方法と、求人媒体と並べる計算式を載せました。社長への説明と、次の一歩を決める材料にしてください。
- 集客型運用で1,000件販売達成
- 採用型運用で40名の応募獲得
- 中小企業の支援実績 累計100社以上



この記事では、検索上位の競合記事5本と北海道新聞の報道を読み比べました。そのうえで、警察庁・厚生労働省・TikTok公式の一次資料5件と、三和交通の採用ページ・キャピタルグループのプレスリリースを確認しました。三和交通の数字は出典を確認できたものだけを載せています。内容は図解8枚にまとめました。
目次
- タクシー会社のTikTok採用代行の結論踊らずに「仕事の中身」を半年見せる
- 基礎知識三和交通の事例は「ダンスで当たった」と読まない
- 応募につながる動画の中身若手向けと経験者向けでシリーズを分ける
- 撮影と表示のルール乗客を映さず、月収は採用ページで伝える
- 依頼費用の決まり方と進め方月額ではなく1本単価と撮影条件で比べる
- よくある失敗と対策再生数より応募のきっかけで判断する
- 自社だけで続けるのが難しいときは撮影・編集を外に出し、判断は社内に残す
- タクシーのTikTok採用に関するよくある質問
- まとめタクシーのTikTok採用は「仕事の中身」を2シリーズで半年
タクシー会社のTikTok採用代行の結論踊らずに「仕事の中身」を半年見せる

タクシー会社がTikTok採用を代行に頼むなら、大事なのは話題になる動画を作ることではありません。応募前に知りたいことを見せ続けることです。相手は2通りいます。ドライバーの仕事を知らない若手と、他社で働く経験者です。
タクシー会社のTikTok採用は、「1日の流れ・給与の仕組み・二種免許を取るまで」を若手向けと経験者向けに分けて見せ、面接で応募のきっかけを聞きながら半年続けるものです。代行費は月額の総額ではなく、1本あたりの単価と撮影の条件で比べます。
| 決めること | 当メディアの結論 |
|---|---|
| 動画の主役 | 仕事の中身 (1日の流れ・給与の仕組み・免許取得) |
| 狙う人 | 未経験の若手と他社の経験者で シリーズを分ける |
| 撮る場所 | 車庫・営業所・休憩室・研修 (停車中だけ) |
| 撮影日の決め方 | 乗務表から先に押さえ まとめて撮る |
| 給与の見せ方 | 月収は言い切らず 採用ページへ案内 |
| 成果の測り方 | 面接で応募のきっかけを聞き 件数で数える |
| 判断の期間 | 半年。時期ごとに見る数字を変える |
| 代行費の比べ方 | 1本単価と撮影・出張の条件 |
向いている会社・先に準備が要る会社
次の条件がそろっている会社は、TikTok採用を始めやすいです。
- 二種免許の取得支援や研修の仕組みがある
- 車庫や営業所での撮影に協力できる乗務員が複数いる
- 応募を受ける採用ページか応募フォームがある
- 半年は続ける前提で予算を組める
反対に、次に当てはまる場合は先に準備をします。
- 応募の受け皿が電話だけ → 先に採用ページを整える
- 来月すぐに人が要る → 当面は求人媒体を主にする
- 投稿前に確認する人がいない → 社内で1人決める
当メディアの考えでは、TikTokを見た人がその場で応募することは多くありません。社名を覚えてもらい、求人を見たときに思い出してもらう使い方が中心になります。急ぎの欠員は求人媒体で埋め、TikTokは並行して育てるのが現実的です。
基礎知識三和交通の事例は「ダンスで当たった」と読まない
タクシー会社がTikTokで若手を探す背景
幻冬舎ゴールドオンライン(2023年7月掲載)は、タクシー業界のドライバーは50〜60代が中心で、高齢化が業界全体の課題になっていると紹介しています。
北海道新聞(2023年5月29日)は、札幌の互信ホールディングスの取り組みを報じました。市内の3社で約350台を持ちますが、運転手は2019年ごろの約700人から約500人に減りました。稼働率は50%です。正社員の週休3日制とTikTokでのPRで、20〜30代を狙っています。
キャピタルグループは2026年8月4日のプレスリリース(PR TIMES)で、高卒・若手のドライバー採用の強化を発表しました。二種免許の取得費用と教習所の費用は会社が全額負担し、入社から約1年で乗務員デビューする流れだと説明しています。
どの会社も、若い世代に「働き方」と「免許を取るまでの支え」を伝えようとしています。TikTokは、その伝え方の一つとして使われ始めています。
三和交通の公開情報から分かること

「うちもやれ」のきっかけになりやすい三和交通の事例を、公開されている情報だけで整理します。
| 項目 | 公開されている内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 始めた時期 | 2019年2月頃 | 東洋経済オンライン(2021年2月8日) |
| 始めた目的 | 広報担当「若い世代への『採用活動』をいちばんの目的に始めました」 | Forbes JAPAN(2020年9月16日) |
| 面接での反応 | 取締役部長「面接で『動画見ました』と言われることが多い」 | 東洋経済オンライン(2021年2月8日) |
| SNSの規模 | SNS総フォロワー数55万名超。「みぞ部長」はフォロワー62万超 | マイナビ2027 企業ページ |
| 新卒採用実績 | 2024年 男性3名/2025年 男性4名/2026年 男性8名・女性1名(予定) | マイナビ2027 企業ページ |
新卒の採用人数は増えていますが、それがTikTokの効果かどうかは公表されていません。応募数や採用単価も、確認できた資料には出ていません。数字だけを見て「TikTokで採用が何倍になる」と社長に説明するのは避けてください。
まねるのは演出ではなく「人柄が伝わる状態」
当メディアは、三和交通の事例を「踊ったから採れた」とは読みません。「役員が自分で出て会社の人柄が伝わり、面接で『動画見ました』と言われる状態を作った」と読むほうがよいと考えます。
理由は2つあります。
- 記事で語られている成果は「面接で動画を見たと言われる」こと
- 地方の中小のタクシー会社が演出をまねても、同じ話題性はまず再現できない
流行の音源やダンスは、見てもらう入口として使ってかまいません。ただし動画の主役は仕事の中身に置きます。主役が仕事なら、会社が軽く見られにくくなります。同じ考え方は警備会社のTikTok採用代行でも紹介しています。
代行に任せる作業と社内に残る判断
TikTok運用は「企画・台本・撮影・編集・投稿・分析」の流れで回ります。当メディアは、外に出す範囲を工程名ではなく「判断」と「作業」で切り分けるべきだと考えています。作業はほぼ外に出せますが、何を出すか・出してよいか・誰に向けるかの判断は社内に残るからです。
タクシー会社の場合、社内に残る判断は乗務の段取りと強く結びつきます。工程ごとに、誰が持つと回りやすいかの目安を並べました。
| 工程 | 代行に任せられる作業 | タクシー会社で社内に残る判断 | 担い手の目安 |
|---|---|---|---|
| 企画・台本 | シリーズの型・台本づくり | 若手と経験者のどちらに向けるか。免許支援や給与の仕組みが事実どおりか | 総務・採用担当 |
| 撮影日の決定 | 撮影の段取り案 | 乗務シフトから出演者が空く日を押さえ、出庫・帰庫が重なる時間を避ける | 配車・シフト担当 |
| 撮影当日 | 撮影・現場の進行 | 車庫・営業所で他の車や乗務員の動線を止めないか。点呼の時間と重ならないか | 運行管理・点呼の担当 |
| 出演の依頼 | 出演者への声かけの段取り | 誰に頼むか、同意の書面、退職時の扱い | 総務 |
| 編集・投稿 | 編集・テロップ・投稿 | 乗客・ナンバー・配車画面が映っていないか、給与の言い方の最終確認 | 総務部長 |
| 分析 | 数字の集計・次の企画案 | 面接で聞いた応募のきっかけの件数を共有する | 面接担当 |
| 応募対応 | 範囲は会社による | 応募への返信と面接の設定 | 採用担当 |
当メディアの考えでは、タクシー会社でいちばん詰まりやすいのは「撮影日の決定」です。乗務員は隔日勤務や日勤のシフトで動いており、総務だけで出演者の空き日を決めることはできません。配車やシフトを組む人を、最初から撮影日の調整役に入れておくほうが止まりにくくなります。
撮影当日は、運行管理や点呼の担当にも一声かけておきます。出庫前の点呼と撮影が重なると、点呼の場に撮影の人が入り込んだり、乗務員が撮影に気を取られたりします。点呼の時間帯を外して撮るのが、当メディアのおすすめです。
「丸投げ」と言っても、社内の確認役がいないと投稿が止まります。どこまで外に出せるかはTikTok運用はどこまで外注できるかでも工程別に整理しています。
乗務シフトから撮影日と本数を決める
月の本数は、相場や「多いほど伸びる」という考えで決めません。当メディアは、社内が撮影の立ち会いと確認に使える時間から逆算して決めるべきだと考えています。確認が止まると契約した本数を消化できず、費用だけがかかるからです。
タクシー会社なら、出発点は乗務表です。次の順で考えると、代行会社に伝える本数の根拠になります。
- 乗務表から、出演できる乗務員が明け・公休で空く日を出す
- その中から、車庫と営業所が落ち着いている時間を選ぶ
- 1回の撮影で何本分撮れるかを代行会社に聞く
- 次の式で月の本数を出す
月の本数 = 月の撮影回数 × 1回の撮影で撮れる本数
たとえば撮影を月1回にし、1回で撮れる本数が代行会社の答えで4本なら、月4本が無理のない上限です(数字は計算の説明のための仮の値です)。本数を増やしたいときは、出演者を増やすか撮影回数を増やすかを、シフト担当と相談して決めます。
当メディアは、繁忙期のある業種は、季節に左右されにくい動画を落ち着いた時期に撮りためておくほうがよいと考えています。繁忙期は撮影の立ち会いと確認が止まりやすいからです。研修や車両点検の様子は時期を選ばないため、撮りために向いています。
- 集客型運用で1,000件販売達成
- 採用型運用で40名の応募獲得
- 中小企業の支援実績 累計100社以上



応募につながる動画の中身若手向けと経験者向けでシリーズを分ける
ここでいう「シリーズ」は、毎回同じ構成でくり返し作れる企画のことです。型があれば、社内は素材とネタを渡すだけで次の動画を作れます。
2つのシリーズで見せるもの

当メディアは、未経験の若手向けと他社の経験者向けで、シリーズを分けるべきだと考えます。比べる材料もためらう理由も違い、混ぜるとどちらに効いたかを数えられないからです。
| 項目 | 未経験の若手向け | 他社の経験者向け |
|---|---|---|
| 見せるもの | 二種免許を取るまで・研修・最初の1ヶ月 | 勤務の形・給与の仕組み・車両や配車の環境 |
| 応募前の不安 | 免許が無い/仕事が想像できない | 今の会社と何が違うか |
| 出演に向く人 | 入社して数年の乗務員・研修担当 | ベテラン乗務員・配車担当 |
| 行き先 | 採用ページの未経験者向け案内 | 採用ページの経験者向け案内 |
経験者向けの動画は、雰囲気より具体的な中身を見せます。同業の経験者が「自分の今の会社と比べられる」くらいの細かさが目安です。現場職での分け方は電気工事会社のTikTok採用代行でも詳しく書いています。
若手向けの材料:19歳から二種免許を受験できる制度

警察庁の「受験資格特例教習」の案内によると、2022年5月13日から、特例教習を修了すれば19歳以上で二種免許を受験できるようになりました。条件は普通免許などの保有が通算1年以上です。通常の受験資格は21歳以上です。
| 項目 | 警察庁の案内の内容 |
|---|---|
| 年齢要件の特例 | 座学・実車を含む7時限以上の教習 |
| 経験年数要件の特例 | 29時限以上の教習 |
| 若年運転者期間 | 21歳になるまで。違反点数の合計3点以上で若年運転者講習(9時間)が義務 |
「免許が無いからタクシーは無理」と思っている若手には、この制度そのものが動画の材料になります。たとえば次のような回に分けて、シリーズにできます。
- 普通免許を取って1年で受けられる条件
- 研修所での練習の1日
- 法令・接遇・地理の研修の中身
- 初めて乗務するまでの流れ
若年運転者期間のように、条件のある話は省かずに伝えます。キャピタルグループのように、入社からデビューまでの期間や会社の負担範囲を示している会社もあります。自社の支援内容は、動画で触れたうえで採用ページに正確に書きます。
経験者向けの材料:勤務の形と拘束時間
経験者が比べたいのは、勤務の形と働く時間です。厚生労働省の自動車運転者の長時間労働改善ポータルによると、2024年4月1日からのハイヤー・タクシーの改善基準告示は次のとおりです。
| 勤務の形 | 1か月の拘束時間 | 1回の拘束時間 | 休息期間 |
|---|---|---|---|
| 日勤 | 288時間以内 | 1日13時間以内が基本、最大15時間 | 継続11時間以上が努力義務、9時間を下回らない |
| 隔日勤務 | 262時間以内(労使協定で年6回まで270時間) | 2暦日で22時間以内、かつ2回平均21時間以内 | 継続24時間以上が努力義務、22時間を下回らない |
この枠の中で、自社がどんなシフトを組んでいるかを見せます。出庫前の準備から帰庫までのうち車庫で撮れる場面、明けの日の過ごし方を本人が語る回、配車の仕組みや車両の紹介などです。
安全を守る姿をそのまま信頼の材料にする
当メディアは、安全が評価される業種の採用動画では演出をせず、手順を守る姿を信頼の材料として映すほうがよいと考えます。演出しだいで、撮った場所に関係なく批判されることがあるからです。
タクシーなら、乗る前の車両点検、停車中の会話、研修所での練習などがこれに当たります。運転中の撮影はしないことを、当メディアの方針としておすすめします。お客さまを乗せる仕事だからこそ、安全な姿が応募者と利用者の両方への信頼になります。
撮影と表示のルール乗客を映さず、月収は採用ページで伝える
撮影場所は自社が管理する場所にする
当メディアは、現場に出る仕事の採用動画は、事務所・研修・待機所など自社が管理する場所で撮るべきだと考えています。外の現場では許可の確認や映り込みで投稿が止まりやすいからです。
タクシーでは、営業中の車内や乗り場、駅前のロータリーで乗客や通行人が映りやすくなります。主な撮影場所は車庫・営業所・休憩室・研修所にし、車は停めた状態で撮ります。乗務の合間ではなく、撮影日を決めてまとめて撮るほうが、乗務員の負担も読みやすくなります。
撮影前のチェックリスト

撮影の日に、代行会社と一緒に次の項目を確かめます。
- 撮影場所は車庫・営業所・休憩室・研修所か
- 車は停めた状態か
- 点呼や出庫の時間と重なっていないか
- 乗客・通行人の顔が映っていないか
- 他の車のナンバーが読めないか
- 配車画面や顧客の情報が映っていないか
- 出演者の同意を書面で取ったか
- 退職時の扱い(残す・非公開・削除)を決めたか
- 出演が1人に集中していないか
- BGMは商用音楽ライブラリの曲か
- 給与の金額を言い切っていないか
出演を頼む書面には、断っても評価や配置に影響しないことを書いておくと、年配の乗務員にも頼みやすくなります。出演を複数人で分けておけば、誰かが辞めても動画を全部下げずに済みます。顔を出したくない人がいる場合は、顔出しなしで頼む方法も参考にしてください。
音源は商用音楽ライブラリから選ぶ
TikTok公式の「About the Commercial Music Library」によると、企業は一般の音楽ライブラリを商用目的で使えません。代わりに、事前に許諾を取った約100万曲の商用音楽ライブラリ(CML)を無料で使えます。企業の通常の投稿にもこのルールが当てはまります。
流行の曲が使えないこともあります。BGMはCMLから選ぶことを、最初の打ち合わせで代行会社に伝えておきます。
月収の例は動画で言い切らず、採用ページへ案内する
厚生労働省は、SNSを含む広告で労働者を募集するときは、次の6項目を表示する必要があると案内しています(職業安定法第5条の4)。
- 募集主の氏名または名称
- 住所
- 連絡先
- 業務内容
- 就業場所
- 賃金
同じ案内には、虚偽の表示や誤解を生じさせる表示をしてはならない、とも書かれています。厚生労働省の「職業安定法の改正」によると、求人情報の的確な表示は令和4年10月1日から義務になりました。
当メディアは、歩合給の「月収◯万円」は短い動画で言い切らず、勤務の形・地域・条件を書いた採用ページへ案内するほうがよいと考えます。歩合給は乗務日数や売上で変わり、短い動画では前提を示しきれません。言い切ると、面接で「話が違う」と言われて辞退の原因になります。
動画では「給与の仕組み」を説明し、金額は採用ページで6項目と一緒に示します。条件が変わったときに、誰がいつまでに採用ページと動画の説明文を直すかも決めておきます。
- 集客型運用で1,000件販売達成
- 採用型運用で40名の応募獲得
- 中小企業の支援実績 累計100社以上



依頼費用の決まり方と進め方月額ではなく1本単価と撮影条件で比べる
費用の目安は代行会社の記事でも幅が大きい
タクシー会社に特化したTikTok採用代行の料金は、公式ページで確認できるものが見つかりませんでした。業種をまたいだ目安として、StockSunの記事(2026年9月14日更新)は次の幅を示しています。
| 依頼の形 | 月額の目安(StockSunの記事による) |
|---|---|
| 自社運用 | 0円(人件費を除く) |
| フリーランス | 3〜5万円 |
| 代行のスタンダード | 10〜20万円 |
| 代行のフルサポート | 30〜100万円 |
幅が大きいのは、本数や任せる範囲が会社ごとに違うからです。見積もりは月額の総額ではなく、1本あたりの単価と含まれる作業をそろえて比べます。撮影費・出張費が別の会社と込みの会社を比べるときは、次の式で直します。
1本あたりの単価 =(月額 + 撮影費 + 出張費1回分 × 月の撮影回数)÷ 月の本数
月の撮影回数は、前の章で乗務表から出した回数を使います。月額と本数の読み方はTikTok運用代行の料金を1本あたり単価で比べる方法で詳しく解説しています。
見積もりで確かめる項目
タクシー会社の採用目的なら、次の項目を各社に同じように聞きます。
- 1本の料金に含まれる作業(企画・撮影・編集・投稿・分析)
- 月の撮影回数と、出張費の扱い
- 1回の撮影で撮れる本数
- 最低契約期間と、解約の予告期限
- プロフィール文と応募ページへのリンク設定
- コメント・DMへの返信を誰が担うか
- アカウントの登録メールと電話番号の持ち主
- 解約後の動画・素材の扱い
アカウントの登録メールと電話番号は自社で持ち、代行には作業に必要な範囲だけを渡します。契約期間と解約の確認点はTikTok運用代行の契約期間と解約の注意点にまとめています。
求人媒体と並べる計算式

社長に「媒体より得か」を説明するには、同じ物差しで並べる必要があります。代行費だけでなく、社内の作業時間も金額に直して足します。タクシー会社なら、シフト調整や撮影の立ち会いの時間もここに入ります。
TikTokの応募単価 =(半年の代行費の合計 + 社内の作業時間 × 時給)÷ TikTok経由の応募数
TikTokの面接単価 =(同じ合計)÷ TikTok経由の面接数
当メディアは、SNS採用を始めても求人媒体はすぐにやめず、同じ期間で両方の単価を並べるべきだと考えます。比べるのは応募単価だけでなく、面接まで進んだ人の単価もです。媒体ごとに面接に来る率が違い、応募単価が安いほうが得とは言い切れないからです。
始めるまでの5ステップ
- 応募フォームと面接で「何を見て応募したか」を聞く欄を作る
- 狙う人(若手・経験者)とシリーズを決める
- シフト担当と、協力できる乗務員・撮影場所・撮影日を押さえる
- 2〜3社に同じ条件で見積もりを頼む
- 時期ごとに見る数字を決めて始める
三和交通の「面接で『動画見ました』と言われる」という声を、感覚ではなく件数で数えるのが1番目のステップです。経路を聞かないと、TikTokの効果は求人媒体の応募に紛れてしまいます。
見る数字は時期で変えます。1ヶ月目は予定どおりの投稿本数、3ヶ月目はプロフィールへのアクセスなど途中の数字、6ヶ月目はTikTok経由の応募数と面接数です。
よくある失敗と対策再生数より応募のきっかけで判断する
タクシー会社で起きやすい失敗を、原因と対策で整理します。
| 失敗 | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| 踊る演出をまねる | 出演者が疲れ、会社が軽く見られる | 演出は入口だけ。主役は仕事の中身 |
| 営業中の車内で撮る | 乗客の映り込みで投稿が止まる | 車庫・営業所で停車中に撮る |
| 撮影日を総務だけで決める | 当日に出演者が乗務で来られない | シフト担当を調整役に入れる |
| 月収を言い切る | 面接で「話が違う」と辞退される | 仕組みだけ見せ、金額は採用ページへ |
| 若手と経験者を混ぜる | どちらに効いたか分からない | シリーズと行き先を分ける |
| 再生数で判断する | 応募が無いまま3か月でやめる | 時期ごとに見る数字を決めて半年続ける |
| 出演を1人に頼る | 退職で動画が使えなくなる | 複数人で分け、退職時の扱いを決める |
| 応募への返信が遅れる | 興味を持った人が離れる | 返信の担当と期限を社内で決める |
いちばん多いのは、再生数が伸びないことを理由に早くやめてしまう失敗です。採用目的なら、再生数ではなく、面接で聞いた応募のきっかけの件数で判断します。そのためにも、始める前の経路の聞き取りが欠かせません。
もう一つ見落としやすいのが、応募の後の対応です。当メディアの考えでは、TikTokから来た若手は電話より文字での連絡に慣れていることが多いはずです。応募ページから届いた連絡に誰がいつまでに返すかを決めておかないと、せっかくの応募が面接につながりません。
- 集客型運用で1,000件販売達成
- 採用型運用で40名の応募獲得
- 中小企業の支援実績 累計100社以上



自社だけで続けるのが難しいときは撮影・編集を外に出し、判断は社内に残す

ここまでの段取りを、総務部長が兼務で毎月続けるのは簡単ではありません。毎月の企画、乗務員の都合に合わせた撮影日の調整、編集、投稿、数字の集計が続きます。
| 進め方 | 社内の手間 | 撮影の段取り | 続けやすさ |
|---|---|---|---|
| 自社運用 | ×企画から全部 | △乗務の合間 | △担当頼み |
| 一部外注 (編集・分析) |
△撮影は社内 | △社内で手配 | ○型があれば |
| 運用代行 | ○判断と出演 | ○日程を合わせる | ○定例で回る |
※ 当メディアの判断による目安です(◎良い ○ふつう △注意 ×負担が大きい)
社内には「誰に向けて何を出すか」の判断と、シフト調整・出演・確認だけを残します。企画から分析までの作業を外に出すと、兼務でも止まりにくくなります。
当メディアを運営する株式会社Zero-OneのTikTok運用代行は、企画・台本・撮影・投稿・分析を一貫して担当します。料金は1本3万円〜(2026年10月時点、公式サイトのサービスページ掲載)で、月額制(月の本数×6ヶ月)が基本です。最低契約期間は基本6ヶ月です。この記事の著者は、ショート動画の黎明期だった2022年から運用事業に携わり、ベンチャー・中小企業のショート動画活用を支援しています。
- 関西圏内の撮影は撮影費・出張費をいただいていない(運用費のみ)
- 月1回の定例で、データ分析の共有と企画の打ち合わせを行う
- 作ったショート動画は、Instagramリール・YouTubeショートにも投稿できる
- 公式サイト掲載の実績:中小企業の支援実績 累計100社以上
採用の事例として、公式サイトには人材派遣のWBPグループ株式会社の「TikTok経由での採用応募DM件数 0件/月 → 40件/月」が掲載されています。タクシー会社の事例ではありません。また、コメント・DMの返信は代行していません。返信は会社の「声」なので、応募への返信は自社の仕事として残ります。関西圏の外の会社は、出張費の扱いを見積もりで確かめてください。
「自社の乗務シフトで、何本をどう撮れるか」を確かめたい方は無料相談をご利用ください。社長に回す資料が欲しい方は資料請求から料金と進め方をまとめて受け取れます。
タクシーのTikTok採用に関するよくある質問
- 乗務員が年配の人ばかりでも、TikTok採用は始められますか?
- 始められます。三和交通の動画に出ていた役員も、東洋経済オンライン(2021年2月)の記事掲載当時は50代でした。大事なのは若く見せることではなく、仕事の中身と人柄が伝わることです。ベテラン乗務員は経験者向けのシリーズに向いています。出演は複数人で分けると負担が偏りません。
- 社長や乗務員が顔を出さないとだめですか?
- 顔出しは必須ではありません。顔の代わりに、車両点検の手元、研修所での練習、声だけの解説など、何を主役にするかを決めれば型にできます。ただし採用目的なら、声や後ろ姿など一緒に働く人の気配は残すほうが、職場の様子が伝わりやすいと当メディアは考えています。
- 二種免許を持っていない若い人に届いても、応募につながりますか?
- 警察庁の案内では、2022年5月から特例教習を修了すれば19歳以上・普通免許の保有が通算1年以上で二種免許を受験できます。この制度と、自社の免許取得支援や研修の流れを動画で見せれば、「免許が無いから無理」という不安に答えられます。支援の条件は採用ページに正確に書きます。
- TikTokを始めたら、求人媒体はやめてもよいですか?
- すぐにはやめないことをおすすめします。面接で応募のきっかけを聞き、半年など同じ期間で、TikTokと求人媒体の応募単価と面接単価を並べてから予算の配分を見直します。TikTokは効果が出るまで時間がかかるため、急ぎの欠員は媒体で埋めるのが現実的です。
- 関西以外のタクシー会社でも代行を頼めますか?
- 遠方の会社でも依頼はできますが、出張費の扱いが会社ごとに違います。Zero-Oneの場合、撮影費・出張費をいただいていないのは関西圏内の撮影です。関西圏の外では、出張1回あたりの費用に月の撮影回数を掛けて月額に足し、1本単価に直してから他社と比べてください。
まとめ|タクシーのTikTok採用は「仕事の中身」を2シリーズで半年
タクシー会社のTikTok採用は、踊る演出で話題を狙うものではありません。二種免許を取るまでの流れや勤務の形、給与の仕組みを、未経験の若手向けと経験者向けに分けて見せ、半年続けるものです。撮影は車庫・営業所・研修所で停車中に行い、月収は採用ページで条件と一緒に伝えます。
次の一歩として、狙う人、撮影に協力できる乗務員と場所、応募の行き先の3つを社内で書き出してください。あわせて、シフト担当と撮影日の候補を押さえ、応募フォームと面接に「何を見て応募したか」を聞く欄を作ります。そのうえで代行会社に同じ条件で見積もりを頼み、1本単価と撮影の条件で比べてください。
- 集客型運用で1,000件販売達成
- 採用型運用で40名の応募獲得
- 中小企業の支援実績 累計100社以上



- 警察庁「受験資格特例教習」
- 厚生労働省「労働者の募集広告には、『募集主の氏名(又は名称)・住所・連絡先(電話番号等)・業務内容・就業場所・賃金』の表示が必要です」
- 厚生労働省「職業安定法の改正について」
- 厚生労働省 自動車運転者の長時間労働改善ポータル「改善基準告示(ハイヤー・タクシー)」
- TikTok「About the Commercial Music Library」
- マイナビ2027 (株)三和交通統轄本部 企業情報
- キャピタルグループ プレスリリース(PR TIMES、2026年8月4日)
- 北海道新聞「タクシー運転手足りない 週休3日、TikTokでPR…」(2023年5月29日)
- 東洋経済オンライン「TiKToKで若者大ウケ『異色タクシー会社』の正体」(2021年2月8日)
- Forbes JAPAN「『タクシー会社っぽくない』と話題 バズを狙う三和交通の覚悟」(2020年9月16日)
- 幻冬舎ゴールドオンライン「SNS採用活動の成功事例と共通点」(2023年7月)
- StockSun「TikTok採用成功事例10選」(2026年9月14日更新)
